変化のとき

雪雲

雪にはならなかった。でも雪雲の気配は濃厚だ。その重さと沈みこむ。わたしは、痛み、を媒介としてしか、世界と繋がれないのだろうか。じぶんの歓びを大事にすると、どんどん世界から切り離されてしまう。どうしてなのだろう?正直言って、歓びを循環させる…

船は出た

自分としては終わりにしたつもりはなく以前のように続いているつもりなのに、ある時を境に潮目が変わってしまうことがある。手を伸ばしても岸にはもう届かない。船はもう出てしまっていたと知る。私はもう、違う船で航行始めたのだ。

ある朝に

去年の11月だったか、12月だったか。ある朝、起きるなり大泣きした。声を上げて泣いた。 自分の全身全霊を捧げることのできる仕事がしたい。 ずっとそう思ってきた。探していた。突然に。急速に一点に収束して理解した。それがなんであるか。そしてもうそれ…

未知を生きる自由

明日があるなんて、思えなかった。長い間、そうだった。10代の後半から40歳を越えて数年が過ぎるまで。今日いちにちという日でぎりぎり精一杯だった。明日があるらしい。そう思えるようにはなった。けれど…ひと月先とか、いち年先に、じぶんが生きている姿は…