ある朝に



f:id:personaluniversal:20160128220115j:image


去年の11月だったか、12月だったか。

ある朝、起きるなり大泣きした。
声を上げて泣いた。 


自分の全身全霊を捧げることのできる仕事がしたい。 

ずっとそう思ってきた。
探していた。


突然に。
急速に一点に収束して理解した。

それがなんであるか。
そして
もうそれは望むべくないことに。 


子を産み育てたかった。 

わたしの子を産み育てたかった。 

全身全霊を注いで。

どうしようもなく、女なのだ。
産む生き物なのだ、と。


悲しみは、深かった。


気づかないフリをしてきた。
そんなもの、ないふうを装ってきた。
傷ついてなどいないという振る舞い。


だから二重に傷ついた。


声をあげて泣いた。
存分に泣いた。

そして、終わった。


同時に了解した。


地球環境破壊への危機感とか
セブン・ジェネレーションとか

全然肚落ちなんて、してなかった

個の寿命を超えた、生命の継続への願いに、なんのリアリティも、なかった

ってことに。


いま初めて、その入り口に立てたことに。

いのちはただ、続いていこうと意志する。