根底にドライブするもの
森の地下には菌根のネットワークが張り巡らされ、木々を繋ぎ、森全体が一つの身体であるような、自律再生のシステムが編まれているのだという。
なんて、なんて美しいんだろう!
そういえば、熊楠には菌の研究の一連があった。
教えてくれた友人に、御礼と感嘆を伝えると
M…さんに、この世界観を絵に描いてほしい、と。
この言葉に私はとても動かされた。
森のシステムの世界観を絵に描く
なんて素晴らしい!
でも…
ここには人間がいない。
この美しい繋がりの中に、いまの私たちはいない。
わたしはそれを悲しんでいる。
そのときいままでの経験が一気に繋がった。
これだったのか!
美しい世界のなかに
その一部として、美しい繋がりをもって人間が布置された世界
そんな世界の全体を見てみたい
その世界観を描きたい
あーこれこそが、
根底で深く私をドライブするものだったんだ
いつか見たい
いつか描きたい
その場所に行きたい、と。
いまは未だ描けない。
わたしの内側と外側はまだまだ分離が大きい。
自然と人間が統合された世界を生きてはいないから。
でもいつか。
私はこれをする人だとわかってしまったのだから。
ただ淡々とやっていく。