破綻

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ある一視角からのアイディアとして。

政策(なんらかの施策)が決定・実行されるとき、はっきりしている必要があること。
実行者と受給者、リソースを発する者と受ける者。わかりやすいリソースの一つが予算。
新たな政策の始動と同時に、巨大マーケットが出現することも稀ではなく(意図的なのだろう)。 

ここで志向されるのは「誰が何のために、なにを為したかを、明示する世界」。 

けれど、ふと気づく。
大きなシステムのなかで調和しながら事態が推移していくとき、「特定の誰かの業績・功績」を取り出すことなどできないし、ナンセンスだ(部分に意識的にフォーカスしない限り成立しない行為なのだ)。 

この明示性への力が働く中では、本質的に効くアプローチが発見されても、誰が何をしたかが曖昧で(従来の計算方式では)誰にどれだけ予算配分すればいいかが見えてこず、見過ごしにされる。
明示的に取り出し可能だということは、既に、大きな世界システムの流れを塞き止め切り離し、澱みとしてある。施策破綻は必然であり、明示性への志向が鮮明になるほど破綻は加速する。 

私の功績に固執せず(私の功績に見合う報酬に取り込まれず)、存在の個別性を打ち消すシステムに回収されず、多分に説明不能な調和のシステムに信を置く。

自己承認も他者への尊敬も小さな世界に貶める必要はない。
世界のカオスに開かれて在りたい。